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新着情報:カテゴリー「自家歯牙移植」

2008年02月19日:親知らずの移植

こんばんは。今日は親知らずの 移植 を行いました。

歯を失った場合の選択肢として考えられるのは、 入れ歯・ブリッジ・インプラント・歯牙移植 とあるわけですが、それぞれメリット・デメリットがありますね。移植に関して言えば、まず噛み合わせに関係のない比較的簡単に抜歯できる綺麗な歯が余っていることが最低限の条件となります。経験上、ほとんどのケースで親知らずを移植する歯(ドナー)として用います。
一般的に完全に埋まっている歯はドナーとしては不適格だといわれています。理由は、傷つけずに抜く事が困難であること、移植したあと骨を癒着を起こしやすいからだといわれています。
したがって、ケースとしてはそれほど多いとは言えませんが、移植治療が成功するならば、いろいろな面でインプラント同等、場合によってはそれ以上の効果があると考えています。

本日移植をさせていただいた患者さんは昔から通院していただいている患者さんでした。女性の患者さんですが噛む力が強く、左上の6番目の歯の内部にヒビが入ってしまいました。残念ながら割れてしまった歯を残すことはあまり芳しくありませんので、抜歯と同時に余っている親知らずを移植することで了承をいただきました。下は抜歯後の状態です。なるべく綺麗に穴の中を掃除することがポイントです。
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さて、何とか移植歯を受け入れる状態は確保できましたが、もうひとつの大仕事があります。それは、親知らずを傷つけずに抜歯できるかどうか?ですね!専門的に言えば、歯根表面のセメント質と歯根膜をいう器官をなるべく損傷したくありません。可能であれば鉗子(ペンチのようなもの)だけで抜歯を行いたいところです。今回は根っこが2つに開いていたにもかかわらずきれに抜歯することができました。
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抜歯後は決して親知らずを乾燥させてはなりません。歯根膜が死んでしまうからです。まずは一旦抜歯した穴の中に戻しておくか、生理的食塩水の中に浸しておく必要があります。根っこの形に合わせて慎重に移植を受けるほうの穴を調整し、親知らずの適合具合を確認します。今回はまずまずのようです。
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適合に問題ないと判断される場合は、移植した親知らずの固定を行います。まず簡単にナイロンの色で固定し、その後接着材を用いて周囲の歯(可能であれば)に固定します。ちなみに今回は外側の骨が感染によりなくなっていたため、人工骨の移植も同時に行っています。インプラントと同時の骨移植はよく耳にされると思いますが、骨はちゃんとできますし特に問題が起こった経験はありません。
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最後に、噛み合わせを調整して治療完了となります。しばらくは上下が噛み合わないようにします。その後2週間程度はあまり硬いものを噛まない様にして注意していただき、術後3週程度で根っこの治療を開始します。
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通常の移植処置ではメスを使っての切開は全くありません(無切開)ので腫れる心配はありません。
また、痛みは通常の抜歯と全く変わらないと言えるでしょう。術式自体はインプラントのほうが簡単(規格化されているため)ですが、慣れればそれほど難しいものではありません。

明日は、移植1ケースとインプラント2ケースのオペを予定しています。
患者さんがしっかりと噛めるようになるために、気合を入れて毎日頑張りたいと思います。

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